桑田真澄氏、“現役復帰”で投手と遊撃の2役 軟式野球は「50、60代にお勧め」

 先発マウンドに上がった桑田真澄氏【写真提供:(C)MLBドリームカップ】

  先発で1回3者凡退&カーブで奪三振も、「勝っていたら抑えでいくつもりだった」

 軟式野球の第3回「MLBドリームカップ」全国決勝大会の出場権を懸けた関東地区・東京Bブロック予選第2日は3日、さいたま市の大宮けんぽグラウンドで2回戦8試合が行われ、プロ野球巨人のエースとして活躍した桑田真澄氏(49)が、桑田パイレーツの一員として投手と遊撃手の2役をこなした。試合は桑田パイレーツが、ヴィクトリア選抜New York Metsに3-4で敗れた。

 桑田氏は自ら会長を務めるボーイズリーグ、麻生ジャイアンツの教え子らと桑田パイレーツを結成し、総監督兼選手として初戦となるヴィクトリア戦に臨んだ。

 先発した桑田氏は1回、先頭打者をカウント2-2から得意のカーブで空振り三振に打ち取ると、後続をいずれも二飛に仕留めた。投球数は10球。2回から最終7回までは遊撃に回り、3回の遊ゴロと7回の遊飛を軽快にさばいた。「勝っていたら最終回も登板し、抑えでいくつもりだった」と残念そうに振り返った。

 パイレーツは3回に1点を先取された後、2死二、三塁から平凡な飛球を投手がまさかの落球。痛恨の2失点につながった。桑田氏は「あのエラーは準備不足が原因。(グラブの)土手で捕ろうとしたが、網の部分で捕球しないといけなかった。自分はショートフライが来た時、網目、網目と思いながら捕ろうとした」と軟式と硬式の違いに言及し、「投げる、捕る、打つという全てにおいて軟式野球には独自の難しさがある」と言葉をつないだ。

 PL学園高校時代から打撃センスは抜群だったが、この試合は9番で3回は右飛、5回は三ゴロの“2タコ”に終わった。

 パイレーツは4回にランニング本塁打などで1点差に迫る。5回に加点されたがその裏、またもやランニング本塁打が飛び出して3-4と追い上げたが、反撃もここまでだった。

 野球人としての本能も…「やっぱり負けたくなかった」

 桑田氏が軟式野球の公式大会に出場するのは初めてだ。取材中に何度も軟式野球の楽しさ、野球をできる喜びについて触れた。野球教室での指導は軟式が多く、プロ引退後は触れ合う機会も増えたそうだ。「今は道具も戦術も進化しているが、やはり大事なのはプレーを楽しみ、勝負の厳しさを経験することです。軟式野球は安全なので小学生のほか、50代や60代にはお勧めですよ。もちろん現役を引退した20代、30代にも楽しんでほしい」と述べた。

 対戦したヴィクトリア選抜については「相手の先発投手も良かったし、足の速い選手もいた。打者も警戒したので、真っ直ぐだけでは打たれると思い、変化球も入れて投げました」と説明した。これからはさらに軟式野球に携わっていきたいそうだ。そして、最後には巨人で173勝を挙げ、沢村賞にも輝いた真の野球人らしく「やっぱり負けたくなかった。負けて悔しいが、野球は軟式も楽しいですね」と締めくくった。

 関東地区の代表はこの日までに東京A、埼玉、栃木、群馬、茨城で決定。1都7県の代表9チーム(東京Bは2チーム)が、地区代表決定戦(10月14、21、28日・府中市民球場ほか)に進出し、勝者が関東地区代表として全国決勝大会(11月25、26日・沖縄県宜野湾市)に出場する。

 

 

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